エッセイ//私の道草日記 其の12 越水 涼

 2020.12.9

　私が文章だけのブログを六月の頭に発表し始めて丁度半年です。新型コロナウイルス感染症の一件で、世界史レベルで歴史上にも記録される年になってしまいました。ただ、常にマスクをしなければならない不便さやウイルスに感染するのではという恐怖心は持ちつつも、日々の生きて行く営みは継続して行きます。

　日曜日の夜、私はお風呂に入っていました。湯船に浸かり目を瞑っていると家族がテレビを観ていて、笑い声が聞こえてきました。娘が漫才やコントが好きでその日もそういう類の三時間番組を見て大爆笑しているのです。もう一人の娘は某飲食チェーン店で夕方から閉店時間までアルバイトに行っています。これらのことは「幸せ」という以外言いようがありません。

　いよいよ今年も終わりに近づいています。個人的には親の介護や娘の就職などで頭を悩ませることがありましたが、悩むレベルではない状況が今も世界中で続いています。そんな中でも私は、私の家族は生かせてもらえています。感謝しないといけません。大金持ちでなくとも、毎日人手不足の中仕事がバタバタしたりしても、九つ嫌なことがあっても一つ嬉しいことがあれば何とか生きて行けると思うのです。

　今日は12月9日、私と妻の25回目の結婚記念日です。会社の近くの花屋さんで11本のピンクの薔薇の花束を作ってもらいました。妻は喜んでくれるでしょうか？これからも助け合って生きて行きたいと思っています。