ノースリーブの女への手紙 作:越水 涼

 ノースリーブの女への手紙 作:越水 涼

 暑い日が続くなか、貴女ともいよいよお別れですね。夕方、シャッターを閉めるときに「昨日の晩御飯何でした?」と聞かれ「うーん、覚えてないなあ」と答えることが多かった僕。食堂で僕が大きなくしゃみをして「さっきくしゃみしたでしょ」と笑ってくれたこと。夕方の現金合わせが一向に合わず、さんざん頭をひねった後で「この掛け算一けた違うじゃん」って笑い合ったこと。

 そんなたわいのないことが、僕にとっては毎日とても楽しかったのです。貴女もたまには思い出してくださいね。今のところ「王将 千手堂店に食べに行こう」って言ってたのは実現できていないけれど、きっといつか行きたいです。

 色々助けてもらいました。いままでありがとうございました。新しい生活を健康で楽しく過ごせること、祈っています。               

                              2022 盛夏 旅の途中で

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